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ふであと

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徒然なるままに、もの書き。

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第二章 「鎖を斬る者たち」_07 

 凱旋。
 解放軍はブルガスの国民に歓呼をもって迎えられた。
 カペルは、英雄が二人いては混乱を招く、という理由で一行には混ざれなかった。ルカとロカがそれにつきあい、それに反論したアーヤもまたカペルと一緒に群衆の外を歩いていた。
「まったく、どうしてカペルが一緒じゃダメなのよ」
「でも僕、別に何もやってないし」
「そういう問題じゃないでしょ!?」
 いや、そういう問題のような気もするんだけど……。
「僕は気にしてないし、アーヤが怒る必要ないよ」
「別に怒ってないわよ」
 シグムント一行はそのままブルガス城内に入った。カペルたちは一旦宿に入り、騒ぎが静まってから王城へとむかうことになっている。

「アーヤ、どこ行くの?」
 街並みが朱に染まろうとし始めた頃、アーヤはロカと二人で宿を出ようとしていた。
「もう少し時間があるでしょ。おなかが減るだろうから買い出しよ、買い出し」
「えっ……」
 シグムントたちは王宮で晩餐だ。カペルは自分もそれが食べられるものだと思っていた。宮廷料理なんて滅多にありつけるものではない。
「何よ、王宮の晩餐のほうが良いって言うの? あんなの見た目だけで大して美味しくないんだから。それとも、私の料理じゃ不満ってわけ? だったらカペルの分は作らなくてもいいってことよね」
「ち、違うよ、全然違うよ。アーヤさんの手料理が食べられるなんて、僕ってなんて幸せなやつなんだろう。あー、楽しみだなぁ」
「わかればいいのよ、わかれば。期待して待ってなさいよね。腕によりをかけて作るんだから。ロカ、行きましょ」
「はーい!」
 最後に含みある微笑を残してアーヤは出て行った。危うく食事抜きになるところだった。今日はプレヴェン城攻略のドタバタでほとんど何も食べていない。食事抜きはまずい。非常にまずい。
「カペルってさぁ、アーヤの尻に敷かれっぱなしだよね。ダメだよ、それじゃ。男なんだからたまにはガツンと言ってやらないとさ。武士は食わねど高楊枝ってやつだよ」
「……ルカくん、それ、いろいろ違う気がする」
 カペルは大きくため息をついた。

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